日本の自然・風土から生まれた家屋 | |
西欧風の建築スタイルが広まる前、日本の家屋は、ほとんどが木、竹、稲藁(いなわら)、萱(かや)、和紙、土(粘土)などの自然の材料で造られていました。 柱や梁などは、地元で伐採された木材を使い、種類もスギ、ヒノキはもちろん、クリやケヤキなど色々な種類の木材を使っていました。 農村の日本家屋を象徴する「萱ぶき屋根」は、夏涼しく冬温かい、日本の気候に最適の屋根材でした。 萱葺き屋根が多くあった時代、萱を育てる「萱場・かやば」と呼ばれる栽培地が全国にありました。現代でも地名としてその名残が各地にあります。 |
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「古民家」とは | |
実は「古民家」の定義は特には無いのです。 古民家の再生活動を進める一部の団体では、平成8年に誕生した国の文化財登録制度の登録条件の一つである「築後50年以上経過していること」を指針に、該当する住宅を「古民家」と呼ぶことが多いようです。 当然、これらの家屋に使われている梁や柱も、伐採から50年以上を経過していますが、中には「古材」とも呼ばれ建材として大切に扱われているものもあります。 |
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素材を活かす匠の技 | |
「古民家」と言っても、その造りは様々です。 農家、商家、武家屋敷など、住む人の職業や生活様式によって、外観だけでなく内部の造りも大きく違います。 そんな古民家で共通しているが、太く丈夫な木材を使った梁(はり)や柱です。 さらに忘れてならないのが、巧みに木材を組み上げて家を造った大工職人の技術です。 木材の反りや曲がりなど自然の造形を巧みに利用し、建てられた家屋の造形は芸術的ともいえます。 今の時代に、同じような材料と造りで家を建てた場合、工事費がいったい幾ら掛かるかでしょうか。 現代の住宅を建てる場合の何倍にもなるかもしれません。 さらには、そのような家が建てられる匠の技を受け継ぐ大工職人も、数が急激に減ってきています。 |
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古民家の再生 | |
「先祖代々の家を大切に守り、長く住み続けたい」 |
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私たちがお手伝いさせていただきます |
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どんなに良くできた家、丈夫な家も、手入れを怠れば傷みが早く進みます。 |
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